ムラだらけのガラスコーティングは直せる?原因と修復方法

ガラスコーティング施工後、せっかくの愛車にムラができてしまった…そんな経験はありませんか?
美しい輝きを期待して施したガラスコーティングにムラがあると、せっかくの費用と手間が台無しになってしまいます。
今回は、ガラスコーティングのムラが発生する原因と、そのムラを修復するための具体的な方法を解説します。

ガラスコーティングのムラが発生する原因

施工時の拭き残し

ガラスコーティング剤を施工する際、拭き取りが不十分だと、コーティング剤が均一に広がらず、拭き残しによるムラが発生します。
特に、凹凸のある部分や複雑な形状のパーツは、拭き残しが発生しやすいので注意が必要です。
拭き取りには、マイクロファイバークロスなどの吸水性の高いクロスを使用し、丁寧に時間をかけて行うことが大切です。
複数のクロスを使い分け、常にきれいな面で拭き取ることを心がけましょう。
また、施工前にコーティング剤を十分に攪拌し、均一な状態にすることも重要です。

コーティング剤の濃度の違いによるムラ

コーティング剤の濃度が均一でない場合も、ムラが発生する原因となります。
濃度が濃い部分と薄い部分で硬化後の光沢や厚みに差が生じ、ムラとして目に見えるようになります。
コーティング剤を容器から出す前に、よく振って混ぜ合わせることで、濃度のムラをある程度防ぐことができます。
また、施工前に少量をテストパネルなどで試し塗りし、濃度や塗り方を確認してから作業に取り掛かるのも有効な手段です。

下地処理不足

ガラスコーティングを施工する前に、下地処理を適切に行わないと、コーティング剤が均一に定着せず、ムラが発生する可能性があります。
下地処理には、洗車、鉄粉除去、磨きなどの工程が含まれます。
洗車では、汚れや油分を完全に落とす必要があります。
鉄粉除去は、鉄粉がコーティング剤の定着を阻害するため、必要に応じて行いましょう。
磨き作業では、塗装面のキズを研磨し、平滑な状態にします。
下地処理のレベルによって、コーティングの仕上がりや耐久性が大きく変わることを理解しておきましょう。

硬化不良

コーティング剤の硬化不良も、ムラ発生の一因となります。
適切な温度と湿度で硬化させないと、コーティング剤が完全に硬化せず、ムラや白濁が生じる場合があります。
施工説明書に記載されている硬化時間や環境条件を厳守し、作業を行うことが大切です。
特に、気温が低い場合や湿度の高い環境では、硬化不良が起こりやすいため注意が必要です。

ムラだらけのガラスコーティングを修復するには?

軽度のムラはコンパウンドで研磨

軽度のムラであれば、コンパウンドを使用して研磨することで修復できる場合があります。
研磨には、専用のコンパウンドと研磨機(ポリッシャー)を使用します。
研磨作業は、塗装面に傷をつける可能性があるため、慎重に行う必要があります。
まずは、目立たない部分でテストを行い、コンパウンドの粒度や研磨方法を確認してから作業に取り掛かりましょう。
研磨後は、コーティング剤を塗り直すことで、より美しい仕上がりを実現できます。

ひどいムラは再施工が必要

軽度のムラであれば研磨で修復できますが、ひどいムラの場合には、再施工が必要になることもあります。
再施工の前に、必ず下地処理を徹底的に行い、コーティング剤の定着を阻害する要因を取り除きましょう。
再施工では、前回とは異なるコーティング剤を使用したり、施工方法を見直したりするのも有効です。

研磨には専用の研磨剤とポリッシャーを使用

ムラを研磨する際、専用の研磨剤とポリッシャーを使用することが重要です。
市販の研磨剤の中には、塗装面に傷をつけてしまうものもあるため注意が必要です。
また、ポリッシャーの使い方を誤ると、塗装面に深い傷をつけてしまう可能性があるため、正しい使用方法を理解してから作業を行いましょう。

再施工前に下地処理を徹底

再施工の前に、下地処理を徹底することが重要です。
洗車、鉄粉除去、磨きなどの工程を丁寧に実施し、塗装面を綺麗に整えましょう。
下地処理が不十分なまま再施工すると、再びムラが発生したり、コーティングの耐久性が低下したりする可能性があります。

まとめ

今回は、ガラスコーティングのムラが発生する原因として、施工時の拭き残し、コーティング剤の濃度ムラ、下地処理不足、硬化不良の4点を挙げ、それぞれについて解説しました。
また、軽度のムラはコンパウンドで研磨し、ひどいムラは再施工が必要であること、そして研磨や再施工の際には専用の材料と適切な手順を踏む重要性を説明しました。
愛車の美しい輝きを保つためには、施工時の細心の注意と、万が一ムラが発生した場合の適切な対処法を理解しておくことが大切です。